マダムっていうと……

「マダムバタフライ」とか(蝶々夫人)
「マダムタッソー」とか(ロウ人形館)
「有閑マダム白昼の情事」とか(間違った用法)

とかく僕の中では
「妙齢の高貴なご婦人」というイメージである。

++++++++++++++++++++

が、マレーシアにはマダムがたくさんいる。
名簿を見てみると……

Ms. AAAA
MDM. BBBB

というように表記されていて
マダムがたくさんいるのだ。

Ms.というのが、
マレーシアの場合「ミス」の省略形であり、
既婚未婚まとめた「ミズ」ではない。

MDMというのが、
マダムの省略形である。

…………
なんでこんなにマダムが多いのか。
もうお気づきの方も多いと思うが、
既婚女性の場合に「マダム」を使うのである。
では何故「ミセス」ではないのか?

マレー系とインド系に関して考えるとすぐわかる。
彼らにはいわゆる姓というものがない。
姓にあたるのは父親の名前である。

「Mrs.+夫の父親の名前」にするとワケがわからない。
よって「MDM.+自分の名前」とするのである。

じゃあ中国系は、というと、彼らもマダムを使う。
もともと夫婦別姓の習慣があるためだ。

結婚しても姓が変わらないので「ミセス」は変。
という訳でやっぱり「マダム」になるのである。

結局マレーシアにおいては
「ミス」か「マダム」しかいないわけだ。

こういう理由でマダムが大量発生しているのである。

高貴なイメージなんてどこへやら……

しかし、夫婦別姓の国で
そういうのが進んでいそうなのに
既婚未婚で女性の敬称が変わるのは
何か矛盾を感じるなぁ……

コメント

RRP

お気に入り日記の更新

日記内を検索