私の通っていた高校にスペイン人の神父がいた。

彼は「宗教」の授業を受け持っており
受験勉強で忙しかった私達にとって
「英語小テストの準備時間」と化していた。

その日、
内職も出来ないほどに教室は真っ暗にされ
宗教のビデオを見ざるをえないことがあった。

腰布一枚の二人のマッチョガイが
「アーベールー」「カーイーンー」と
荒野で叫びながら駆けより抱き合うのは忘れられない。

廊下で、友人を見かける度に
叫びながら駆け寄る「アベルとカイン」ごっこが流行った。

……もちろんすぐに波は去ったが。

閑話休題。

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主の主、王の王、父と子と精霊、イエスはこう言いました。

「悪人に手向かってはならない。
だれかがあなたの右の頬を打つなら、
左の頬をも向けなさい。」

これはとても珍しいことでした。
このときこんな法律があったからです。

「目には目を、歯には屁を」

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みんな、笑ったよ。
ちょっと発音を間違えただけなんだよね。
わかってるよ、そんなこと。

だけど、真っ赤な顔して怒ることないじゃん。

「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい。」
(マタイによる福音書 5:43-45)

PS
この話は次回の話の枕です。
つまんなくても許してくださいね。

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